重量物に対応する強度をもち、荷扱い性にも優れていることで評価の高い X タイプのファイバードラム。容量のバリエーションも豊富で数多くのお客様にご利用いただいていますが、X タイプは胴部の上下をリテーナリングと呼ぶ金属製の補強リングで締め成形しているため、使用後にリサイクルするには金属部と紙の部分を切断しなければならず、分解が困難でした。 |
ファイバードラムは円筒構造の利点を利用して、斜めに引き起こしながら回転移動させるハンドリングを行うことがあります。 |
胴体上端面の内巻きカールを、金属補強リングを使用せずに加工する技術。胴体上下のクビレを紙だけで成形する加工技術。金属補強リングの代わりに、脱着可能な特殊ロックリングの開発。クビレ成形部分をロックリングで保護する加工技術。さまざまな加工技術を積み重ね、2012年1月に試作品が完成。プロジェクト立ち上げから4年後のことでした。私たちはそのモデルを、「リサイクル可能な X タイプ」という意味から「RX タイプ」と名付け、2013年7月には特許を取得。X タイプの強度と、天板・底板・胴体が容易に分解できる環境対応力を両立した画期的な製品が誕生しました。お客様のお役に立てるなら、どんな困難な課題にも立ち向かう。私たちの挑戦はこれからも続きます。